黄金比の渦巻きは、4通りあった
『世界を黄金比にする委員会』は、写真を1枚出すと、委員会が勝手に黄金比(1:1.618)に直してしまうサイトです。写真の枠を黄金比の形に引きのばし、写真の中でいちばん目立つ横の線と縦の線を、黄金比の位置へ動かします。作っていく中で、黄金比の渦巻きには向きが4通りあることに気づきました。
目立つ線は、明るさの差で見つける
「いちばん目立つ線」を見つけるのに、AIは使っていません。写真を長い辺320pxまで小さくして、となり合う点どうしの明るさの差を、行ごと・列ごとに足していきます。差の合計がいちばん大きい行が、地平線や机のふちのような「横の線」、いちばん大きい列が、電柱やドアのふちのような「縦の線」です。
写真のはしは、もともと明るさが変わりやすいので、上下左右の5%は数えません。どの行も同じくらいの差しかない時は「目立つ線がない」と考えて、真っ白な壁のような写真には「本委員会は、何もない場所にも黄金比を見出しました。」と書くようにしました。
線を動かす先は、38.2%か61.8%
見つけた線は、はしから38.2%か61.8%の、近い方の位置へ動かします。どちらも、長さを黄金比で分けた点です。写真は、線の位置で区切った帯ごとに伸び縮みさせているので、線だけがすっと動いて、まわりはそれに合わせて伸びます。「もう一度修正する」を押すたびに見つける線を増やし、黄金比の分け方をくり返した細かい位置へ動かすので、何回もかけると写真はどんどん崩れていきます。
「この向きも黄金比じゃない?」
修正の3秒間には、金色の補助線と黄金比の渦巻きが引かれます。最初は渦巻きの向きを1つだけ自動で決めていましたが、動かしているうちに「反対の向きに巻いても黄金比なのでは?」と気づきました。黄金比の長方形1つに、渦巻きの中心は右下・左下・左上・右上の4か所に置けます。どれも同じ黄金比で、どれが正しいということはありません。
そこで、写真を出す前の「修正申請書」で、渦巻きの中心と、縦長・横長の形を選べるようにしました。渦の中心を選ぶと、写真の目立つ線が交わる所も、その中心へ動きます。見本の上に渦巻きがすぐ描き変わるので、どう直されるかを見てから出せます。写真の一部だけを直したい人のために、拡大して切り取る機能も足しました。
写真は、外に送らない
写真の読みこみも、線さがしも、修正も、すべて遊んでいる人の端末の中で行っています。外に送っているのは「1枚直した」という数だけで、はじめの画面の「世界の黄金比化率」に使っています。世界で1年に撮られる写真は約2兆枚と言われているので、割合はとても小さな数から始まります。
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