20ステージを、解くプログラムで確かめながら作った
『こっそりスライド』は、家の間取りをスライドパズルのようにずらして、見張りに見つからずに目的のものを回収し、出口から逃げるゲームです。1手動かすごとに見張りも動くターン制で、家・学校・病院・美術館に5ステージずつ、全20ステージあります。
手で作ると「本当に解けるか」が分からない
スライドパズルは、部屋が少し増えるだけで、動かし方の数がものすごく増えます。そこに見張りの動きと視線が加わるので、ステージを手で作っても、本当に解けるのか、何手で解けるのかが自分でも分かりませんでした。
そこで、ゲームと同じルールで動く「解くプログラム」を作りました。部屋をすべらせる手と歩く手をぜんぶためして、見つからずに出口まで行ける一番短い手順を探します。
たくさん作って、いいものだけ選ぶ
ステージは、ドアの向きや見張りの位置を変えながらたくさん作り、プログラムに解かせて選びました。選ぶ時に見たのは、次のようなことです。
- 最短の手数が、そのステージの順番に合っているか
- 見張りを気にせずに一番近い道を進むと、ちゃんと見つかるか(見張りがいる意味があるか)
- 自分のいる部屋ごとすべらせる手が必要か
- 少し手をまちがえると見つかってしまう場面があるか
美術館のステージは、見つけたものを少しずつ変えては解き直し、むずかしくなった時だけ残す、というやり方で仕上げました。最終ステージは最短33手です。最初は回収するものを3つにする予定でしたが、3つだと良いステージが最短17手のものしか見つからず、ひとつ前より簡単になってしまうので、2つにしました。
作った自分が、1-3で詰まった
公開前に遊んでいて、1-3「テレビの前のお母さん」で、玄関にどうしても行けないと思いこんでしまいました。お母さんがドアの向こうから玄関を見ているので、玄関の床がずっと赤いままだったのです。答えは「お母さんのいる部屋ごとすべらせて、視線をそらす」でした。
プログラムでは解けると分かっていても、遊ぶ人にそれが見えなければ意味がありません。そこで、見張りから赤い点線で視線を引いて、どこから見られているのかが分かるようにしました。あわせて、その時の状態から最短の次の1手を教える「ヒント」を付けました。使ったステージは星2つまでです。
赤いじゅうたんを緑に
美術館には、つぼの部屋などに赤いじゅうたんを敷いていました。でも、このゲームで赤い床は「見つかる所」です。見まちがえやすかったので、緑のじゅうたんに変えました。
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