「描いた形がそのまま性能になる」ゲームを作って気づいたこと
このサイトには、プレイヤーが自分で何かを描くゲームがいくつかあります。
- 『アンブレラン』:傘を1本描いて、その1本だけで8場面のコースを走りぬける
- 『アンブレード』:相手を見てから傘を描いて、突く・防ぐ・引っかけるで戦う
- 『しなしなガン』:やる気のない水鉄砲の銃口を描いて、ゾンビと戦う
- 『ソラガキ』:飛行機を操縦して、飛行機雲で空に絵を描く
最初の『アンブレラン』は「シンプルなルールで、想像力や自由な発想が試されるゲームを作りたい」と思って作りました。傘を自由に描けるようにしたのも、そこからです。続けて作るうちに、いくつか気づいたことがあります。
「いつ描くか」で、ゲームが変わる
同じ「描く」でも、描くタイミングで考えることがまったく変わりました。
- 最初に1回だけ描く(アンブレラン):まだ見ていない場面まで考えて描くので、先を読む力と想像力が試されます
- 相手を見てから毎回描く(アンブレード):目の前の相手に合わせて形を変えます。負けたら描き直してもう一度挑めます
- 夜ごとに描き直す(しなしなガン):次に来るゾンビに合わせて、長さや曲がりを変えます
どれがいいというより、ゲームで何を楽しんでほしいかで決めるもの、と分かりました。
描いた形が「何に効くか」をすぐ見せる
描く楽しさは、描いた形が結果に表れる所にあります。でも、何に効くのかが分からないと、なんとなく描いて終わってしまいます。
『しなしなガン』では、描いている途中から「弾の強さ・垂れやすさ・上がりやすさ」を目で見て分かるようにしました。描いたらすぐ試し撃ちもできます。長くすると強いけれど垂れやすい、という関係が見えると、形を考えるのが楽しくなります。
形に名前をつける
『しなしなガン』では、描いた形に「ふつうのホース」のような名前がつきます。すごく短いと「つまようじ」です。名前があると、結果の画面やシェアした画像を見た人にも、どんな形で戦ったのかが伝わります。
描くのが苦手な人のための道
自由に描けるのは楽しい反面、何を描けばいいか迷う人もいます。そこで『しなしなガン』には、その夜に合う形を出してくれる「おまかせ」ボタンを置きました。試しに遊んでみて、描いた形をすぐ消せないと不便だと分かったので、「描き直す」ボタンも足しました。
描く道具が、ペンでなくてもいい
『ソラガキ』は、指で線を描くのではなく、飛行機の通ったあとに出る飛行機雲で絵を描きます。思った通りに描けないもどかしさまで、遊びの一部になります。最後は地上から見上げて答え合わせをして、うまく描けているほど、たくさんの町の人が空を見上げます。
描かせるゲームは、遊ぶ人によって毎回ちがう形が生まれるのがいちばんの魅力です。これからも、いろいろな「描く」を試していきたいと思っています。
この記事のゲーム
アンブレラン描いた傘1本で、山の上の会社まで走れ2026年10月11日 公開
アンブレード相手を見てから傘を描く、6人抜き傘チャンバラ2026年10月12日 公開
しなしなガンやる気のない水鉄砲で、ゾンビの夜を生きのびる2026年10月15日 公開
ソラガキ飛行機雲で、空にお題の絵を描こう2026年10月13日 公開
ほかの日記
- 2026年10月19日作ってから、やめた仕掛けの話一度は作ったり選んだりしたけれど、遊んでみて外したもの。ゲームを作る時は、足すよりも削る方が多いかもしれません。
- 2026年10月19日音のファイルを1つも使わずに、曲を鳴らす『しなしなガン』の曲と効果音は、遊んでいるその場でブラウザが作っています。そうした理由と、気をつけたこと。
- 2026年10月19日「見えているのに反応しない所」をなくした話スマホのブラウザゲームの下に広告の帯を置いた時、ゲームのさわれる所をどう決めたか。いったん作って、やめた形の話です。
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