お皿は、31回で1mmになる
『ミリけん』は、けん玉で玉をのせるたびに、お皿がどんどん小さくなっていくゲームです。最初のお皿は70mmで、最後は1mm。思いつきはシンプルでしたが、「けん玉らしさ」と「遊べること」のちょうどいい所をさがすのに、何度も作り直しました。
70mmから1mmへ、毎回13%ずつ
玉の大きさは60mmです。最初のお皿は、玉より少しだけ大きい70mmにしました。そこから、のせるたびにお皿を同じ割合で小さくしていきます。31回目でちょうど1mmになるように計算すると、1回ごとに約0.868倍、つまり約13%ずつ小さくなります。9回のせると約20mm、20回で約4mm、30回で1mmです。
同じ割合で小さくしているので、最初のうちはどんどん小さくなる感じがして、最後のほうは「もう小さくなれないのでは」というところから、さらに小さくなっていきます。
お皿だけでなく、芯ごと細く
最初は、お皿の先だけを小さくしていました。でも、太い芯の先に小さなお皿がついていると、けん玉に見えません。そこで、お皿を支える芯(皿胴)ごと細くなるようにしました。最後の1mmは、ほとんど針の先です。小さすぎて見えないので、右上にルーペを置いて、最大6倍まで大きく見られるようにしています。
本物に近づけたら、遊べなかった
玉の動きは、最初は本物のけん玉にできるだけ近づけました。ところが、本物どおりだと、少し動かしただけで玉が大きくゆれたり、飛んでいったりして、ねらってのせるのがとても難しくなりました。反対に、左右だけ動かす簡単な操作にした版も作りましたが、今度は簡単すぎて、けん玉らしさがなくなってしまいました。
浮いている間だけ、ふわっと
最後に落ち着いたのが、「玉が上がっている間だけ、ゆっくりふわっと動く」形です。玉がひもにぶら下がっている時や、お皿の上にある時は、ふつうに近い重さで動きます。上へクイッと振って玉が浮いた時だけ、重さを軽くして、ゆっくり上がってゆっくり落ちてくるようにしました。けん玉は指にぴったりついてくるので、落ちてくる玉の下へお皿を持っていく時間があります。
落としても、終わりにしない
はじめは「落としたら1回で終わり」で、何mmのお皿までのせられたかを記録にしていました。それを、何度でもやり直せるタイムアタックに変えました。のせられなかった時は同じお皿でやり直しで、その間も時間は進みます。1mmのお皿だけは、のせるだけでなく3秒のせつづけたらクリアにしました。最後の3秒は、指を止めて待つだけなのに、いちばん緊張します。
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