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2択10問では、半分しか当たらなかった

『出身地、当てます』は、「肉じゃがの肉は、牛?豚?」のような2択の質問に答えると、出身地を当てるゲームです。答えるたびに日本地図の上で候補の県が光り、最後に空からピンが落ちてきます。はじめは、食べものやことばの地域差を調べた資料をもとに、72問の質問を用意しました。ところが、自動で答えるプログラムで試してみると、10問で当たるのは半分くらいでした。

となりの県どうしが、見分けられない

肉じゃがの肉は、東日本は豚、西日本は牛が多いことで知られています。こういう質問は、東か西かを分けるのは得意です。でも、宮城と山形、奈良と大阪のような、となりの県どうしでは答えがほとんど同じになります。そのため、地方まではしぼれても、最後の1県が決められませんでした。とくに人口の少ない県は、となりの大きな県とまちがえられがちでした。

その県の人なら、ほとんどが「はい」と言える質問

そこで、県ごとに「決め手」になる質問を探しました。群馬の「上毛かるた」、長野の県歌「信濃の国」、滋賀の小学5年生が乗る学習船「うみのこ」、鹿児島の火山灰を集める袋。その県で育った人なら、ほとんどが「はい」と答え、ほかの県の人は「いいえ」と答えるものです。知らない人も迷わず答えられるように、「子どもの頃、〇〇(短い説明)をやった?」という形にそろえました。

47都道府県すべてに1問以上の決め手を入れて70問を足すと、当たる割合は7割をこえました。さらに、まちがえやすい組(奈良と大阪、佐賀と福岡、山口と広島など)を見分ける質問を50問足して、全部で192問になりました。地元のテレビ局を聞く質問は、ほとんど「〇〇県出身ですか?」と聞くのと同じなので、10問で決めきれなかった時だけ出すようにしています。

決めきれない時は、延長戦

アキネーターのように、決まるまで聞き続けることも試しました。ただ、ずっと質問が続くと疲れてしまいます。そこで、10問で決めきれなかった時だけ「延長戦!」として、最大15問まで続けることにしました。とちゅうで「もう当てて!」と押せば、そこで当てます。これで、プログラムで試した当たる割合は8割5分ほどになりました。

毎回、同じ質問から始まっていた

「いちばん候補をしぼれる質問」を毎回えらんでいたので、同じ人が何回遊んでも、ほとんど同じ質問が出ていました。今は、遊ぶたびに192問のうち3割だけをランダムにえらび、その中から最初の質問を出しています。同じ人が2回遊んだ時に、最初の10問でかぶる質問は、8問ほどから2問ほどに減りました。当たる割合は、ほとんど変わっていません。

「知らない」も手がかりになる

迷った時の「どちらでもない・知らない」は、はじめは質問を飛ばすだけでした。でも、ある食べものを「知らない」と答える人が多い地方もあるはずです。そこで、「知らない」を押した人の数も県ごとに集めて、判定に使うようにしました。最初はどの県も同じ扱いなので、答えが集まるほど効いてきます。

まだ苦手な県と、これから

ここまでの数字は、資料からの見つもりどおりに答えるプログラムで試したものです。実際の人の答えは、少しずつちがうはずです。岐阜は愛知と、島根は鳥取と、まだよくまちがえます。でもこのゲームは、遊んだ人の答えを集計して、見つもりを本物の割合におきかえていくしくみになっています。遊ぶ人が増えるほど、当たるようになります。反対に、コンピュータの出身地をあなたが当てる「当ててみる」モードと、1日1回の「今日の出身地」も作りました。何ターンで当てられるか、試してみてください。

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