息に上限をなくしたら、タネが宇宙の果てまで飛んだ
『スイカのタネ飛ばし選手権』は、夏の夕方の縁側から、スイカのタネを「ぷっ!」と飛ばすゲームです。はじめは庭の中で何m飛ばせるかを競う小さなゲームでしたが、何度も作り直すうちに、タネは地球を一周し、最後は宇宙の果てまで飛ぶようになりました。
はじめは「100%ぴったり」だった
最初の形では、10秒で息をためて、100%ぴったりに近いほど遠くへ飛ぶルールでした。120%をこえると、むせて40%まで落ちます。ねらいどおりに止めるゲームとしては悪くなかったのですが、遊んでみると「もっとためたい」「ためた分だけ飛んでほしい」という気持ちのほうが強くなりました。そこで、息の上限をなくしました。
息100%ごとに、約8倍
上限をなくすと、飛ぶ距離の決め方も変える必要があります。息100%ふえるごとに、距離がおよそ8倍になるようにしました。100%で約25m、500%で約100km、800%くらいで地球一周です。地球を一周すると、タネは家のうしろから飛んできて、後頭部にコツンと当たります。
その先は宇宙です。月、金星、火星、太陽、木星、土星と進み、恒星、銀河の中心のブラックホール、アンドロメダ銀河、そして宇宙の果てまで。距離の数字も、km、万km、億km、光年、万光年、億光年と、どんどん単位が上がっていきます。ランキングで差がわかるように、どの大きさでも4けたまで見せています。
「運んでいる感じがしない」
息のため方は、口に向かってスワイプすると、空気が口まで飛んでいく形でした。遠くからスワイプすると、一度にたくさんたまるけれど、口に届くまで時間がかかります。ところが、たくさんスワイプしても、空気が届くまで次を受けつけないので、空振りばかりになってしまいました。指をはなしてから空気が動き出すので、運んでいる感じもしませんでした。
そこで、画面をさわると白い雲のような「空気のかたまり」をつかめて、指でそのまま口まで運ぶ形に作り直しました。かたまりは重くて、指より速くは動けません。遠くから運ぶほど時間がかかりますが、運んだ分だけかたまりが大きくなって、上に「+85%」のように量が出ます。口に入ると、ゴクッという音といっしょにほっぺがふくらみます。
短くはじくと、2,300%
作り直したあと遊んでみると、宇宙の果てに思ったより簡単に届いてしまいました。調べてみると、口に向かって短く速くはじくのをくり返すだけで、10秒で約2,300%もたまっていました。少し近づけただけでたくさん増える計算になっていたのが原因です。運んだ長さにそのまま比例するように直して、はじき連打は約850%までになりました。
ふつうに上手な人で約1,500%、人間ばなれした速さでくり返しても約1,740%です。宇宙の果ては、この限界まで息をためたうえで、40°ぴったりで発射しないと届かないようにしました。
40°ぴったりの、確定演出
息が多いほど、頭のゆれは速くなり、ふるえも出て、ねらいの幅もせまくなります。その中で40°ぴったり(JUST)を出すと、画面いっぱいににじ色の光が回って「JUST!!」と出る、確定演出が入ります。飛ぶ力は3%アップで、遠くへ飛ぶ時ほど記録が大きくのびます。
最後に、ためていた指のまま、うっかり発射してしまうことがありました。10秒が終わったら「そこまで!」で少し止めて、連打したタップは受けつけないようにしています。
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